2014年3月6日木曜日

院生が身に付けるべき能力

院生はなんのために大学院へ進学するのでしょうか?
理由は人それぞれだと思いますが、アカデミック業界への進路を考えている人は、
院生時代に次の能力を身につけなければなりません。

1. 研究を遂行・完結させる能力
2. 科学のセンス(物理的直感)

1.研究を遂行する能力というのは、例えば実験手法、プログラム・コードの作り方、あるいは計算の手技などの能力です。
これに対し、研究を完結させる能力とは、研究の成果を発表するための論文やスライドを自分自身の手で作ることができる能力です。

学生のときは、指導教員の助けを借りて、研究を遂行し、その成果を発表することができますが、
博士の学位を得て、ポスドクとなった後には、多くのことを自分自身でやらなければなりません。
研究を遂行・完結させる能力がないと、研究は進まず、また成果をまとめることもできずに、もはや研究生活が成り立たなってしまうでしょう。

したがって、アカデミック業界を目指す院生は、学生時代に研究を遂行・完結させる能力を身に付ける必要があります。


院生時代に重要なもうひとつの身に付けるべき能力が科学のセンス(物理的直感)であす。
優れた研究者(物理屋)は、その優れたセンスで、様々な現象を発見・理解し、新たな概念を作り出していきます。
院生は、その院生時代に、このセンスを養わなければなりません。
このセンスを磨くためには、指導教員や同世代の院生との議論を通じて、自分の科学に対する考えを深めていくことが重要です。

院生は、日々、日夜、同世代の院生と黒板の前で延々と議論することが重要です。
この科学の議論を行っていく上でのコツがあるので、後日、新たに記事を書こうと思います。

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